手を差し伸べようプログラム実施しました。
手を差し伸べようプログラムとは、障がいのある人や高齢者の
困りごとや大変さを体験を通じて学び、
「どのような支援ができるか」考えることを目的としたプログラムです。
プログラムでは車椅子、白杖、点字、高齢者疑似体験をしました。
~車椅子体験~
自分で車椅子を動かす「操作」と
車椅子での移動をサポートする「介助」の2つの体験をしました。
リーダーから車椅子の操作方法や注意点を教えてもらったあとは
実際にペアに分かれて体験をしました。
自分で車椅子を操作している様子
車椅子でエレベーターに乗る体験もしました。
「曲がるときの操作が難しくてぶつかってしまった」
「車椅子に乗るとエレベーターのボタンが押しにくい」
「坂道でブレーキをかけるのが難しい」
「体験は短距離だったけれど実際に車椅子の人はもっと長い距離を
移動すると思うと大変だと思った」などの感想がありました。
~白杖体験~
白杖を使いながら階段を上り下りする、誘導ブロックにそって
歩行する体験をしました。
高学年のお友だちが低学年のお友だちに
白杖の使い方や役割などを丁寧に説明する様子が見られました。
階段を下る体験をしている様子
階段を上る体験をしている様子
「階段を1段ずつ確認しないといけないから上るのに時間がかかった」
「落ちてしまうのではないかと怖かった」などの感想がありました。
~点字体験~
点字器を使って好きな食べ物と自分の名前を書く体験をしました。
点字は打つ方向と読む方向が異なることを知りました。
「どっちから打てばいいんだっけ」と迷いながらも
最後まで諦めずに取り組むことができました。
点字一覧表を見ながら打っていきます。
お友だちと協力しながら点字を打ちました。
低学年のお友だちには上級生のお兄さんやお姉さんが
サポートをしてくれました。
お兄さんに教えてもらいながら一生懸命点字を打ちました。
~目隠しおやつ~
視覚障がい体験の一環として、目隠しをしておやつを食べる体験をしました。
体験はテーブルに置かれたおやつを探すところからスタート。
うまく食べられるかな?
見えない状態で包みをはがすという慣れない作業に
苦戦している様子でしたが、
無事におやつを食べることができました。
~高齢者疑似体験~
手首と足首に重り、肘と膝にサポーター、
イヤーディフェンダーなど様々な装具を身につけて
高齢者疑似体験を行いました。
膝が固定された状態で屈伸をすると
最後まで膝が曲がらず、やりづらいことや
靴を脱ごうとすると
なにかにつかまっていないと脱げないこと
椅子に座る、立つ動作も
スムーズに行えないことがわかりました。
リーダー(指導者)の「座る」の合図にあわせて
椅子に座ってみると…
座る位置が浅く、お尻が落ちてしまいそうです。
次は「立つ」動作です。
重りをつけている分、身体が重くて
合図にあわせて素早く立ち上がることが難しそうでした。
また、階段を上り下りする体験もしました。
手すりにつかまり一段ずつ慎重に下りていきます。
体験終了後は感想をワークシートにまとめ、
振り返る時間を持ちました。
今回の手を差し伸べようプログラムでの体験を通じて、
障がいのある人や高齢者の困りごとや大変さ、
介助の大切さに気づき、理解を深めることができました。
体験をして終わりではなく、自分たちにできることは何かを考え、
もしも困っている人がいたときには
寄り添い、手を差し伸べられる人であってほしいと思います。
金沢八景YMCA学童クラブ