2018年11月20日火曜日

世界こどもの日~子どもの権利条約~

金沢八景YMCA学童クラブ  関東学院生による朗読会のご報告①

金沢八景YMCA学童クラブでは、関東学院生による朗読会を定期的に行っています。秋の朗読会の1回目として、『コルチャック先生』を朗読していただきました。


ヤヌシュ・コルチャックは、20世紀はじめのポーランドで教育者、医師、作家として活躍しました。恵まれない子どもたちのために孤児院をつくり、子どもの教育に一生をささげました。子どもがひとりの人間として大切にされるよう、子どもの権利を求めて活動しつづけました。しかし、第二次世界大戦中ユダヤ人だったコルチャックは孤児院の子どもたちとともに死の強制収容所へと連行されたのです。コルチャックの「子どもの権利」という考え方は今なお人びとに受けつがれ、1989年、国際連合で採択された「子どもの権利条約」の中にも息づいています。

難しい話ではありましたが、子どもたちは集中して耳を傾けていました。コルチャック先生のように、体を張って子どもたちの権利を守ることを訴えてくれた大人を尊敬したのではないでしょうか。

子どもたちは、様々な条約に守られています。 主なものとして、①生きる権利②育つ権利③守られる権利④参加する権利があります。
「学校に行くことはどの権利だと思う?」という学生の問いに、子どもたちは「育つ権利!」「参加する権利!」と答えていました。
朗読を通して、子ども権利条約ができた歴史に触れ、振り返りを行い、具体的にどのようなことで守られているのかを考えることができました。


11月20日は、【世界こどもの日】(国連)です。みなさんで世界中の子どもたちのことについて考える機会が持てると良いですね。


                                                         (金沢八景YMCA学童クラブ 佐藤 泰乃)