2016年10月1日土曜日

“分かち合い”みんなで金時山登頂おめでとう!

金沢八景YMCA学童クラブ 学童キャンプのご報告

9月10日(土)~11日(日)の1泊2日で静岡県御殿場市にある国際少年センター東山荘までキャンプに行ってきました。今年のキャンプのテーマは“分かち合い”です。楽しいことやうれしいこと、悲しいことや辛いことを分かち合い、喜びを倍に、苦しさを半分に、みんなで成長することが目標です。

行きは金沢八景駅から電車とバスを乗り継ぎ約3時間かけて向かいました。大きな荷物を背負い長旅となりましたが、着いてからのお昼ご飯や自由時間を楽しみに頑張って歩いていました。
東山荘へ行くのは子どももリーダー(スタッフ)も初めてのことです。到着をして、しっかりお昼ご飯を食べた後は、広い東山荘を探検し自由に過ごしました。虫探しをするお友だち、犬の散歩をするお友だち、鬼ごっこをするお友だち、思い思いの時間を過ごしました。
ひと汗かいたところで、みんなでカヤの実ホイッスル作りを体験しました。「カヤの実って何だろう?」「いいにおい!虫除けのにおいに似ている」「ホイッスルってどうやって作るの?」と興味津々でした。カヤの実を地面で削り、中の実を釘でくり抜きます。早くできあがったお友だちは苦戦しているお友だちのサポートをしてくれていました。できあがった後はみんなで笛を鳴らしてみました。鳴らすのにはコツがいるため、なかなか簡単には鳴りません。酸欠になりながらも一生懸命練習していました。翌日の登山で笛を鳴らすのを楽しみにしている子どもたちでした。
夕方になりいつもは家庭で過ごす夕食や入浴の時間も、キャンプではお友だちとにぎやかに過ごしました。
就寝の準備を全部済ませ、いよいよキャンプのお楽しみ、キャンプファイアー!!練習してきたキャンプソングを元気良く歌ったり、“猛獣狩り”“バナナ”“ジャンケン列車”“花火”などのレクリエーションでお友だちとの距離を縮めました。1日目があっという間に過ぎました。明日の登山に備え、早めに就寝です。

2日目はこのキャンプのメインである金時山登山に挑戦する日です。天候が心配でしたが、何とか持ちこたえてくれました。東山荘からバスで20分のところにある、金時山神社登山口から出発です。ゆっくりマイペースに登る“かめチーム”とすいすい登る“うさぎチーム”に分かれて頂上を目指します。かめチームの中には「もう疲れたー」と出発そうそう弱音を漏らすお友だちもいましたが、いつの間にかお友だちとの会話が弾み、疲れを忘れている様子でした。うさぎチームはリーダーが付いていくのに必死になるぐらいのペースで登りました。

登山中にリーダーから出されたミッションが7つあります。

ミッション①金時神社
  みんなが安全に楽しく登れるよう、お参りしよう。
ミッション②登山スタート
 出会った人たちに「こんにちは!」とあいさつをしよう。山でのマナーだ。
ミッション③巨大岩
 巨大岩を発見せよ!
 証拠としてみんなで写真を撮ってくれ。
ミッション④メッセージ!?
 なにやら「ハイカーのみなさんへ」というものが書かれているぞ。
 みんなで声を合わせて読んでくれ。
ミッション⑤険しい山道
 山道は岩や木の根がたくさんあるぞ!
 手と足を上手く使って焦らず登ること!山頂はもうすぐだ。
ミッション⑥金時娘?
 昔から山頂の茶屋で働いている金時娘さん。
 おばあちゃんになった今でも茶屋で働いている。金時娘さんに大きな声であいさつしよう!
ミッション⑦とびっきりの笑顔
 登頂した記念にみんなで写真を撮ろう!とびっきりの笑顔をみせてくれ♪

「次のミッションはまだかな?」と重い足を前に進めます。一つずつみんなで協力してミッションをクリアしていきました。

途中では、登山が好きな保護者の方と3歳の妹さん、3月まで金沢八景のリーダーであったスタッフも合流してくれるというサプライズがあり、みんなの疲れが吹き飛びました。

2時間かけて山頂に到着!曇っていたため景色を楽しむことはできませんでしたが、空気は綺麗で、みんなの表情は達成感で晴れ晴れとしていました。誰ひとり残らずみんな登頂することができました。怪我をした子がいたら気遣い、「疲れたー」と言う子がいたら「休憩しようか」と声をかけたり、急な岩場があれば手を差しのべて助け合い、みんなの温かな“分かち合い”があったからこそ全員登頂ができたのだと思います。
「登山楽しかったからまた来年のキャンプも参加する!」「キャンプファイアーもっとやりたかった!!」「1泊だと足りない」という子や、「初めての登山が楽しかったのか家でたくさん話をしてくれました」「登山はこの子が生まれる前までしていて。一緒に登れますね」という保護者の方々の感想を聞くことができました。

一歩ずつ“助け合い”“分かち合い”ながら成長していく子どもたち。来年のキャンプではどのような成長や表情を見ることができるのか、今から楽しみにしています。

 (金沢八景YMCA学童クラブ 佐藤 泰乃)