2015年3月11日水曜日

福島を忘れずに

金沢八景YMCA学童クラブ・東日本大震災復興支援企画のご報告

 3月4日(水)に、東日本大震災復興支援企画として、フリーカメラマンの小川哲史さんにお越しいただき、講演会を行いました。小川さんは、1977年福島県福島市生まれです。子どもたちの「たからもの」の写真を撮られている方で、東日本大震災で被災した自らの出身地にも出向き、福島の子どもたちの写真も撮っています。今回は福島の子どもと家族の姿を伝える写真メッセージとして、スライドで写真を見せながら、震災後の福島の様子や、撮影した子どもたちの写真の説明をしていただきました。当日は小川さんの「保護者の皆様にもぜひ聞いていただきたい」という思いがありましたので、お迎えの多い時間の18時から講演を開始し、たくさんの保護者の方々が聞いてくださいました。
 小川さんは「たからものは友達だ」という少年の写真を見せると共に、なぜその「たからもの」を選ぶ理由があるのか、写真の笑顔からは分からない福島の現実や、一人一人の子どもたちの思いを講演会から学ぶことができました。また昔も今も変わらずきれいに見える風景や花、草木も、実は放射能汚染されているという、現実を教えてくださいました。子どもたちの熱心にスライドを見る姿や、感想を小川さんに述べる子どもたちからは、未だ復興途中の町の様子を感じ取ることができました。
 【子どもたちの感想】
 ・福島の人が大変だということはわかっていたけど、もっとわかりました。
 ・小川さんの話を聞いて地震のそのあとの大変さを知る事ができました。
 「福島を忘れないでいて欲しい」という小川さんのメッセージが、今回の講演会を通して子どもたちにも伝わったと思います。一人一人が震災を忘れずに、復興への願い・思いを持ち続けることが大切です。今後学童クラブでも、復興支援活動に向けて、子どもたちの思いを一つにするきっかけとなった、貴重な時間となりました。
(金沢八景YMCA学童クラブ 森田純弥)