2016年2月18日木曜日

「世界一大きな授業」inピースフォーラム

金沢八景YMCA学童クラブ

2/11(木・祝)、湘南とつかYMCAで開催されたピースフォーラムにて、
「世界一大きな授業」を実施しました。

発表の内容

①世界の小学校に通えない子どもがどのくらいいるか
  先進国と途上国の小学校の違い
世界の子どもの人数が36人だとすると、どのくらいの子どもが小学校に通えていないのかを3択で出題しました。日本の6~12歳の約7倍の子どもたちが通えていないことにみんな驚きです。では、なぜ小学校に通うことができないのでしょうか?お客さんに向けて地球ボールを投げて、キャッチした人に自分の考えを発表してもらいました。
「日本の小学校とカンボジアの小学校って全然違うね。」
日本の小学校には壁や電気、テレビなど施設が充実しているのに対して、カンボジアの小学校は机と椅子と屋根、黒板しかありません。同じ小学校でも国によってこんなに違いがあるんだと、小学生のみんなは目を丸くしていました。

 ②世界の識字率について
  文字が読めないとどのようなことが起こるか(劇)

日本は教育が行き届いているので、大人も子どもも当たり前のように読み書きができます。
しかし、世界にはそれが当たり前ではない大人や子どもが多くいます。学校も病院もないYMCA村で起こった出来事を劇にしました。お客さんの参加型で行った劇は、笑いも起こり盛り上がりました。

③世界の一年間に必要な教育費と世界の一年間の軍事費の比較

世界の子どもたちが一年間小学校に通うために必要な支援金と世界の一年間のゲームの売り上げや世界の一年間の軍事費ではどれが一番多いかを3本のテープを用意して比較しました。軍事費の圧倒的な多さに、「人を傷つけるために、こんなに多くのお金が使われているなんて!」との感想が。全くその通りですね。

④マララ・ユスフザイさんの紹介

ノーベル平和賞を授賞したマララ・ユスフザイさんのスピーチの言葉を穴埋めにしてみんなで考えました。今回の授業のまとめになるようなマララさんのメッセージは心に響く内容でした。
「17歳でこんなことが言えるなんてすごい!」
「私もマララさんを見習って教育の必要性を伝えたい!」
この授業を聞いたみんなが、マララさんの代弁者になれると良いですね。

⑤みんなで書こう!ピースメッセージ
最後に、授業を聞いて感じたことをピースメッセージとして、紙に書いてもらいました。
「教育の大切さは一方的に言われてもよく分からないと思いますが、自分たちで調べて発表することで今の状況がよく理解できたと思います。自分も非常に勉強になりました。」
 「知っているつもりで知らないことがたくさんある、と知りました。現状を変えるには、多くの人が知ることが必要だと思いました。」
 「平和の大切さ教育の大切さ学校で勉強できる幸せを感じることができました。とっても楽しく学ぶことができました。」
 「みんなが学校に通える日が一日でも早く来るように、教科書やノート、えんぴつを寄付したいと思いました。」
たくさん集まったピースメッセージからは、私たちの思いを受け取ってもらえたことが伝わってきました。ただ台詞を読むのではなく、自分の言葉で伝えることを大切に練習してきた3週間。
学童クラブの限られた時間内ではありましたが、ご家族の皆さまにご協力いただきながら、一人ひとりが一生懸命取り組みました。

発表を終えた子どもたちは、達成感と充実感からとても晴れやかな表情を見せていました。
参加したメンバーの感想
「緊張したけど楽しかった!」
「難しかったけど勉強になった!」
「知らなかったことをたくさん知ることができて、良い機会になった!」
「こういう機会があったらまた参加したい!」
「今日ここにいなかった人たちにも、世界一大きな授業の内容を伝えようと思う!」

メンバーの保護者の方々からの感想
「限られた時間の中で、ここまでよく練習しましたね。」
「人前で発表することの緊張感を味わえて良い経験になったと思います。」
「難しい内容をよく理解したなぁと感心しました。」
「世界の教育の現状を知ることができて、この学びはきっと一生ものだと思います。」
「銃ではなく教科書を」
「戦車ではなく学校を」

マララさんの言葉を胸に、「世界一大きな授業」は閉講しました。

(金沢八景YMCA学童クラブ 渋谷 萌子)